脳血管障害(脳卒中) リハビリ
2015 年 1 月 13 日 火曜日脳血管障害(脳卒中)とは
脳血管障害(脳卒中)とは、脳の血管がつまったり、血管が破れて出血することによって、脳の組織が障害を受ける病気を総称して、脳血管障害といいます。
また、脳の血管障害が原因で起こる病気を総称して脳卒中といいます。かつては脳溢血(のういっけつ)と呼ばれていました。
脳卒中には、脳の血管が破裂して出血する「出血性」、脳の血管が詰まって発症する「虚血性」の2つのタイプがあります。
出血性では「脳出血」と「くも膜下出血」があり、虚血性では「脳梗塞」があります。
個別の病気としてはどれも皆さんが聞き覚えがある病気だと思いますが、それらを総称した「脳血管障害」という言葉はあまり知られてはいません。
脳血管障害が起きやすくなる危険因子・原因として、高血圧、高脂血症、糖尿病、飲酒、喫煙、肥満、ストレスなどがあげられます。
現在、脳血管障害は、がん(悪性新生物)、心疾患についで日本人の死亡原因第3位になっており、寝たきりの原因としては1番となっています。
高齢化社会や生活習慣病患者の増加により、脳血管障害の患者数は増加しており、それに対する治療や予防が重要となっています。
症状
脳血管障害の症状としては、顔や手足に麻痺が起こったり、言葉が話しづらくなるなどの言語障害、突然の意識喪失、頭痛、めまいなどの症状が起こります。また重症の場合には、死に至ることもあります。
また、症状は病気により異なりますが、一命を取り留めても多くの方に後遺症が残るとされています。
リハビリ
脳血管障害で残る後遺症に対しては、早期のリハビリテーションがとても重要であり、予後をよくすることがわかっています。
生活指導、関節可動域訓練やマッサージなどを行い、ADL(※ADLとは、日常生活動作の略で、起居、移動、食事、更衣、整容、トイレの各動作およびコミュニケーションから成る日常生活に最小限必要と考えられる動作のこと)の向上を目的としてリハビリテーションを行います。